「日本の歴史において、 神話はウソだ” といわれたり、 “渡来人はみんな朝鮮人” だと考えられています。だからこそ、新たな歴史を発信しなければいけない。これをNEW HISTORY(新しい歴史)』といっているのです」

東北大学 名誉教授日本国史学会 代表理事ボローニャ大学・ローマ大学 客員教授

田中英道

『NEW HISTORY』は、東北大学名誉教授 田中英道による歴史講義を、オンラインで毎月配信する会員制サービスです。日本に残る遺跡・伝承・美術・風習などの文化遺産を田中教授が読み解き、これまでの常識を覆す新しい日本史をお届けします。


通説とされる現在の日本史は、文字がなかった古代については中国人が残した文献をもとに書かれ、それ以降の時代も、目の前にある文化遺産ではなく文献にあることばかりが史実とされてきました。加えて、「日本は遅れていた、劣っていた」という考えをもとに歴史が書かれていると田中教授は指摘します。そのように書かれたものが、日本の「本当の歴史」なのでしょうか?

たとえば、中国の歴史書『魏志倭人伝』に記された日本史初の女王・卑弥呼。邪馬台国を支配し、中国皇帝からも認められた「倭国の王」でしたが、不可解なことに、卑弥呼に関する記録もお墓も日本ではまったく見つかっていません。


また、関東で出土する埴輪には、長い帽子、伸びた髭、豊かな揉み上げ、高い鼻……と、日本人とはかけ離れた風貌のものが多くあります。彼らはいったい何者なのか? これにも日本の歴史学者は何の疑問も持たず、「出土した」という結論のみで研究してきませんでした。

さらに、縄文時代の日本はただの未開の地だったかのように教わりますが、1万数千年前の大型土器が大量に出てくるのは、四大文明のエリアでもなく、アフリカでもなく、なんと日本。持ち運びできない大型土器は定住の始まりの証拠ですが、世界を見渡しても、大規模な定住は日本がダントツで早かったようなのです。


これらはほんの一例ですが、私たちが信じてきた通説に疑問が湧いてきませんでしたか? このような、誰かが書いた文献に頼るだけではとうていわからない歴史の真実は、まだまだあるようです。近年では新たな発掘や発見も進み、さまざまな歴史が塗り替わる段階にきているともいえます。


そんななか、田中教授は、文献がなければ真実を見抜けない歴史学者に疑問を呈します。教授は美術史の世界的権威で、50年以上の研究のなかで言葉なき造形物を解読してきました。その審美眼を使って、日本人の祖先が残した「言葉で語らず “カタチ” で表現した文化遺産」を読み解いていくと……すべての時代における通説はことごとくひっくり返り、まったく “新しい歴史” が見えてきたのです。

会員制サービス『NEW HISTORY』では、縄文土偶の謎、邪馬台国の真相、日本神話の真実といった「先史・古代史」から、異民族の同化、神仏習合、日本文化の発展といった「中世・近世・近代」までの通史を扱います。田中教授の最新の研究と現地調査で解明された歴史的発見について、毎月テーマを一つ選び、動画講義でお届けします。


毎月のテーマを追うごとに、各時代の知られざる歴史はもちろんのこと、当時の日本人は何を考え、どのような精神性を育くみ、時代を刻んできたのかも併せて解明していきます。さらに、これまで日本の歴史がどのように捻じ曲げられてきたか、それが現代の私たちにどのような影響を及ぼしてきたかにも迫ります。

日本ほど外国に侵略されず、古くからの文化遺産が残っている国はありません。私たちの祖先は、言葉以外のものを通じてずっと真実を語り続けていたのです。その真実が『NEW HISTORY』で解き明かされたとき、まるで自分がその場にいるような壮大な歴史ロマンを感じるのはもちろんのこと、日本人の本当のルーツ、何千年以上にもわたって創造されてきた日本文化の真価、日本人本来の精神性、そして、日本がどれだけ古代からずっと世界史に大きな影響を与えてきたかを知ることになるでしょう。

画像をクリックすると、各号の詳細内容をご覧いただけます。

※単月号は3,980円(税込4,378円)でお求めいただけます。

縄文土器と日本人の精神性(2020年9月号)

日本とユダヤの関係図(2020年10月号)

秦の始皇帝とユダヤ(2020年11月号)

日本神話の意義(2020年12月号) 

大和政権と巨大古墳(2021年1月号) 

ヤマト政権の統治とユダヤ人(2021年2月号)

朝鮮半島を征服した謎の皇后(2021年3月号)

応神天皇・雄略天皇(2021年4月号)

仏教伝来とヤマト王権(2021年5月号)

聖徳太子とユダヤ人(2021年6月号)

名君・天武天皇の治世(2021年7月号) 

聖武天皇と天皇家存続(2021年8月号)

皇位を狙った仏教僧・道鏡(2021年9月号)

ユダヤと平安京(2021年10月号)

空海と最澄(2021年11月号)

唐に渡った仏教僧(2021年12月号)

世界に誇る日本の和歌(2022年1月号)

藤原道長の真の姿(2022年2月号)

日本最古の小説・源氏物語(2022年3月号)

平安期の東北とユダヤ人(2022年4月号)

モンゴル帝国を作り上げた日本人(2022年6月号)

モンゴル帝国とフビライハン(2022年7月号)

平安期に栄えた東北の黄金郷(2022年5月号)

モンゴル帝国と元寇(2022年8月号)

モンゴル帝国とヨーロッパ(2022年9月号)

元寇と鎌倉幕府(2022年10月号)

執権・北条氏と元寇(2022年11月号)

鎌倉幕府と御成敗式目(2022年12月号)

鎌倉幕府の滅亡(2023年1月号)

「七福神」と「能」で読み解く室町時代〜「近代」日本の誕生(2023年3月号)

「能」とは何か〜室町時代の文化(2023年4月号)

元弘の変と建武の新政をどう見るか(2023年2月号)

応仁の乱(2023年5月号)

戦国時代の幕開け(2023年6月号)

スペインの侵略に対抗した信長、秀吉(2023年7月号)

西洋の侵略に打ち勝った日本の戦略(2023年8月号)

関東・高天原系に回帰した徳川幕府の正統性(2023年9月号)

世界に先駆けた江戸「近代」文化(2023年10月号)

赤穂事件〜見逃されてきた日本国史の真相(2023年11月号)

江戸後期の日本人が示した世界性〜本居宣長と葛飾北斎の「思想」(2023年12月号)

明治維新(2024年1月号)

第一次世界大戦 〜 西洋列強の帝国主義と日本(2024年4月号)

明治維新2(2024年2月号)

日清戦争・日露戦争(2024年3月号)

関東大震災、二・二六事件(2024年5月号)

1.文化遺産から歴史を紐解く「フォルモロジー(形象学)」

文献だけに頼った歴史は、必ずしも真実とは限りません。これまで幾度となく遺跡や文化作品の新発見によって、歴史は覆されてきました。


たとえば、青森県・三内丸山遺跡の研究で常識が一変したのは、平成になってから。その遺跡は大規模集落になっており、品種改良を含む食料の栽培、測量に基づく高度な建築、埋葬文化などが明らかになりました。それまでの「縄文人は野蛮」というイメージは払拭され、文化的な生活が証明されたのです。そのほかにも、群馬県・岩宿遺跡の発掘により、「旧石器時代の日本に人は住んでいなかった」というそれまでの学説が覆されました。これまでの教科書どおりなら、「日本の歴史は数千年前の縄文時代から」だったはずが、今や一挙に数万年前まで遡り、日本の古代史は塗り替わろうとしています。


これらはほんの一例で、日本中に残る遺跡や史跡、文化的な造形物を見ていくと、これまでの歴史が塗り替わる要素が山ほどあります。しかし、いまだ多くの歴史学者は「文字で書かれた文献史料」に固執した研究をしているため、文化遺産を見ても「それが何を意味しているか?」という本質がわかりません。


西洋美術史の第一人者である田中教授は、50年以上、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、フェルメールなど、数多くの西洋絵画や彫刻を研究してきました。その過程で、作品の表情や手足の動き、モノの形や模様などから、芸術家のもつ思想や哲学、作品がつくられた当時の文化や宗教的背景までをも読み取る、フォルモロジー(形象学)という独自の学問手法を発展させました。その手法をもってあらためて日本に目を向けたとき、これまで隠されてきた私たちの祖先がたどった軌跡、思想や文化的な営みが甦り、驚きの新たな歴史が明らかになってきたのです……

2. 学問分野の組み合わせが斬新

「日本史研究における最大の “癌” は、研究範囲が細分化され過ぎて “総合力” に欠けることだ」と田中教授は言います。「木を見て森を見ず」の言葉どおり、日本の研究者は専門分野に特化しているため、一つのことを深く極めることが得意な反面、視野が狭くなり、ものごとの本質や全体像を見落としがちです。


世界を股にかけて50年以上研究を続ける田中教授は、歴史学や考古学だけでなく、地理学、文化人類学、生物学、言語学、神話学、宗教学など、多様な学問領域の知見を横断的に組み合わせながら研究を進めます。


幅広く複雑な要素を一つひとつ繋げて、私たちの想像を超えるような着眼点で壮大なストーリーを描いていく……そんな『NEW HISTORY』で語られる田中教授の研究講義を聴けば、まるでミステリー小説の謎を解くように、今までにない “閃き” を感じながら、歴史の真実に迫る面白さを感じることでしょう。

3.西洋文化の権威が語る、日本文化のすばらしさ

田中教授はこのように言います。「日本には、世界最高水準の美術品がたくさんある。たとえば、日本の仏像にはイタリアの巨匠であるドナテルロやミケランジェロの作品にも匹敵する一級作品がある。しかし、残念なことに、多くの日本の研究者はそれに気付いていない。それどころか、目の肥えた海外の研究者のほうがその良さを分かっている……」


教授は24歳でヨーロッパに渡り、イタリア、フランス、ドイツで西洋最高峰の美術品を研究。現地の国家プロジェクトであったシスティーナ礼拝堂の修復作業に関わるなど、知識だけでなく実際に一流を経験することによって美術品を見抜く目を磨いてきました。そして、その鋭い視点から書かれた論文で、国際的な評価を多数受けています。


しかし、あるきっかけで日本美術のすばらしさに気づき、研究対象を西洋から日本に大きく変更。西洋美術史を突き詰めたからこそ、日本美術・文化が際立っていることに気付いたといいます。


この視点から文化遺産を比較して語れる研究者は、今の日本にはほぼいないと言っても過言ではないでしょう。


『NEW HISTORY』では、西洋美術・文化の権威からみた日本文化について、実体験も交えて披露してくれます。

〜文化遺産を読み解けば、真実の歴史が見える〜

田中教授は、ボローニャ大学・ローマ大学客員教授、国際美術史学会副会長を務めた経歴を持ち「西洋美術史の第一人者」といわれています。


24才からヨーロッパに留学。当時は留学すら珍しい時代から「ルネサンス」発祥の地・イタリア、芸術大国・フランス、世界有数の文化国家・ドイツなど、西洋文化の中心地を渡り歩き研究に没頭。以来50年以上、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、フェルメールなど、数多くの有名美術家に関する国際的な新説・新発見を次々と発表し、今なお美術研究の第一線で活躍し続けています。


なかでも、フランス語や英語で書いた論文は一流学者が引用する国際的な文献になるなど、イタリア・フランス美術史研究における “世界的権威” です。


そんな田中教授は、西洋美術研究で培ったある独特の学問手法を体得しました。それが、形象学(フォルモロジー)です。作品の表情や手足の動き、モノの形や模様などから、芸術家のもつ思想や哲学、文化や宗教的背景までをも読み取るもので、その手法から日本美術を見たときに日本のすばらしさに気付いたと言います。


しかし、その一方で、日本では優れた文化作品が正しく評価されておらず、さらには文化的な要素が歴史の中で飾り物になっていること、本格的な解読や研究がまったく進んでいないことに愕然としたそうです。


その実態に危機感を抱き、田中教授は西洋中心だった研究活動を日本中心に転換。「日本国史学会」や「新しい歴史教科書をつくる会」の代表を務め、文献が無ければ真実を見抜くことができない歴史学者に代わり、人類が残してきたさまざまな文化遺産を紐解き、正しい歴史を日本人の元へ届ける活動を続けています。


著書は合計100冊を超え、おもな研究論文は150本以上ある田中教授。その研究内容を1つの講座に凝縮しました。

おもな田中教授の著書

田中英道氏は若年時のジョルジュ・ラトゥール研究で逸速く鋭鋒を表し、西洋文明諸国への留学で身につけた博大な語学力を駆使して、レオナルドやミケランジェロ等の巨大な存在を対象として西洋美術史の王道を歩み、美術史家としての権威を確立した。壮年期に氏は日本文化史の研究に回帰し、代表作『日本美術全史』では、史家がとかく用心して手を出そうとしない個々の作品の価値評価にまで踏み込んで高い見識と自信を示した。この実績が氏を日本史全体の根本的再検討の壮挙に駆り立て、氏は縄文期の造形美に日本文化の真相の基底を探り当て、更に神話の世界に伝わる高天原とは現実にどの地方であるかとの難問にも明快な解答を提出した。「大歴史」と呼ぶべき深遠高大な歴史物語を語り得る知性は現に田中氏を措いて他に無い。

東京大学・名誉教授

小堀桂一郎

田中英道氏は、わが国における数少ない歴史保守の泰斗です。保守を名乗る学者や評論家の多くが、近代保守であることを喝破して、田中氏は西欧近代思想に学んだ近代保守が、その奥に潜むユダヤ思想を敢えて見ようとしないことが、日本の歴史を無視した言論に繋がっている矛盾を指摘されました。歴史的視点からユダヤ思想が左翼思想であることを抉り出し、現在の世界を覆っているグローバリズムやリベラリズムの欺瞞を明らかにした田中氏の講義を聞かれれば、まさしく目から鱗が落ちる体験をされることでしょう。

元駐ウクライナ兼モルドバ大使

馬渕睦夫

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